いまだに分からない、部数
同人活動を始めてから、もう15年以上経ちます。
初心者がやりがちな「部数のやらかし」を、私もさんざんやって来ました。
それも、今でも。
同じく同人活動をしている友人とも、よく話します。
つくづく、部数に正解は無いのだと……。
まず当たり前ですが、書き手の人気や活動ジャンルの人気など、一人一人の条件が異なります。
平たく言えば、
「どれ位売れるのか」
は、条件によりエゲツナク変化します。
極端な例を出せば、カリスマ人気サークルの出す本と、無名で実力が無いサークルとでは、蟻と戦車ほどの差があるでしょう。
またジャンルの人気は、あっという間に変化します。
一時大人気だったジャンルが、数年後には見る影もなく衰退……トレンドは容赦なく変わり、その先は誰にも分かりません。
時に、意外な作品が大人気になることがありますし。
ただし逆に、とても素敵な絵と話なのに、マイナージャンル(もしくは、マイナーカップル)の本なので、あまり売れていない方を見たことがあります。
でも、自分が好きなものを書くのが同人活動!
反響が無くても、好きな作品やカップル、キャラクターの本を出すのが楽しいのです。
時には、その時人気のジャンルで活動している人を見かけます。
でも本人が
「それを書きたい」
と思うなら、それで良いとも感じます。
「反響が欲しい」
という気持ちも、痛いほど分かりますし……矛盾するようですが、反響あってこその同人誌というのも、また真理ですから。
誰も読んでくれない作品なんて、書き続けることが出来ません。
経済的にも、やりがい的にも。
ですが、いまだに部数を刷り過ぎて余ったり、逆に足りなかったり……。
ジャンル人気の移り変わりで、反響もすぐに変わります。
毎回悩みながら、印刷部数を考えています。